<電流吸い込み装置の紹介>
普段PoW(Proof of Work)型コインのマイニングを見ていると、どれぐらい電気無駄遣いしているんだろうかと時々思い出したかの様に考えてしまします。
これから紹介する方法は、PoWより酷い、全く価値を生み出さない電気の浪費方法となります(言い過ぎ?)。
最初に紹介するのはこれ。
ラズパイでも何でも無い、USBから出力される5Vの電気を抵抗を使って熱に変えるシステムです。
このシステムは、4つの10W抵抗をそれぞれオン・オフできるスライドスイッチがついているのが特徴になります。
写真上から0.25A(20Ω)・0.5A(10Ω)・1A(4.7Ω)・2A(2.2Ω)となっており、組み合わせで流れる電流値を調整します。
全てオンにすると、3.75Aを流す事も可能となっておりますが、ここまで流そうとすると多くの場合は供給側のUSBの限界を超え、電圧の急降下が起きてしまいます。
ある意味、どの電流値まで5V前後を安定して出力できるのか? という情報を知る事が可能という事になります。
そして、実際の測定では、物好きな人は必ず持っていると言われている、「USB電圧・電流チェッカー」を間に挟んで測定します。1番左の黒い箱はモバイルバッテリーです。
この場合、iPad等で使用されている最大電流2.4Aを確実にクリアしつつ電圧も5V以上をしっかり保ち続けています。このモバイルバッテリーは、製品仕様にて5V/2.4Aを保証していますので、製品の性能通り良いモバイルバッテリーだと評価の1つを考察できます。
なおこれらの測定における注意点は以下の通りです。
・製品の仕様以上の負荷をかける場合は壊れる可能性があります
・低抵抗な抵抗は非常に消費電力が高いので発熱に十分注意すること
<まとめ>
これらのテストは、充電器に対するテストであり、この性能で被充電機器が充電される訳ではありません。
また、一般のUSBで充電できる機器(スマートフォン・タブレット他)は、機器側で電流制御しています。そういった目的の場合は、素直にこの熱変換装置を使わずに機器そのものを繋いで下さい。特に最近の機器は、充電残量の変化により流す電流量が変化します。
<次回>
写真で気づかれている方もいらっしゃるかと思いますが、固定抵抗を使った装置ではなく、MOSFETと半固定抵抗を使った無段階負荷切り替え装置の紹介を行います。
<商品紹介>
[ShopU] USB抵抗 0.25A/0.5A/1A/2A切替 冷却ファン付き USB電源負荷